記録係
Credit: John-Mark Smith
記録係になりたいですか? あなたは正しい場所にたどり着きました! 記録係になるには、シニアメンバーである必要はありません。 必要な知識があれば誰でもできます。
目的#
記録係の目的は、インシデント発生中の重要なイベントの時系列を記録しておくことです。 アクションを記録し、対応が必要なフォローアップを確認します。
他のメンバーは、手順の記録に気を配らず、目の前の問題に取り組むのが重要です。
記録係としての仕事は、Slackルームを監視し、背景と実行されたアクションを追跡し、これらをSlackに記録することです。 修正や、グラフの確認、ログの調査は行わないでください。 それらはインシデントコマンダーによって、内容領域専門家に委譲されます。
前提条件#
記録係になるまえに、次の基準を満たしている必要があります。 その基準をまだ満たしていなくても心配しないでください。 トレーニングを受けることができます!。
- 口頭および文面でのコミュニケーション能力
責務#
インシデントの異なる役割を読んで、記録係には何が期待されて、他のやり取りする役割から期待されることを確認してください。
トレーニングプロセス#
この役割には決まったトレーニングプロセスはありません。 このページを読むだけでほとんどのタスクを実行できます。 トレーニングに必要なことを次に示します。
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このページの残りの部分、とくにこれより下のセクションを参照してください。
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Failure Friday (FF)に参加してください。
- FFの障害をシャドウイングする
- 複数のFFの記録係になる
記録する#
記録とは科学と言うよりは芸術です。 その目的は通話中に起こった重要なイベントを正確に記録することです。 これにより、なにか起こったかをタイムラインから振り返ることができます。 しかし厳密には何が重要か? これに対する正確な答えはなく、判断と経験により決まります。 しかし記録係として、本当に書き留めておきたいことがいくつかあります。
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投票の結果
- ✘ 「9人が賛成、3人が反対」
- ✓ 「ローリングリスタートをすべきか投票され、ユーザーAがリスタートをしている」
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「...すべき」「なぜしないか」などのフォローアップ項目
- ✘ 「なぜサポート担当者が通話にいなかったか?」
- ✓ 「TODO: なぜもっと早くページできなかったか?」
インシデント通話手順と用語#
記録係のためのステップに、インシデントに何をすべきかが説明されています。
以下はインシデントの通話中に使うべきフレーズとパターンの例です。
ステータスの追従#
インシデントの通話の始まりに、ステータスを自動更新するBOTをスタートします。 BOTは更新情報を自動で投稿します。
!status stalk
これにより自動で情報が更新され、インシデントコマンダーが問い合わせなくても状態を確認できます。
重要なアクションを書き留める#
通話中は多くの議論が聞こえますが、チャットルームに全てを記録しなくてもよいです。 最終的なタイムラインで重要になるものだけ記録すれば良いです。 これが何かは明白ではなく、判断の問題であることが多いです。 通常はインシデントコマンダーが誰かに要求したアクションや、意思決定の投票結果などでよいです。
ローリングリスタートすべきかどうか投票しました。再起動することが決まり、USER_Aが実行します。
いくつかのアクションはそのときは大事に思えても、終わってからはそうでないことがあります。 これでよいのです。 十分な情報が無いよりも、多い情報があることが重要です。 でもやりすぎないでください。
フォローアップアクションを書き留める#
ときどき通話中に、誰かが「修正すべき」と言及したり、インシデントコマンダーがフォローアップ事項を要求することがあります。 これをSlack上でするには「TODO」というプレフィックスを付けるだけです。 これにより後から検索しやすくなります。
TODO: クラスターXのトラフィック現状でページされなかったのはなぜか?
ポストモーテムのオーナーはこれを後から見つけることができ、タスク化することができます。
通話の終了のお知らせ#
インシデントコマンダーが通話を終了させると、通話が終了したことと、他の場所で継続議論することをお知らせします。
通話は終わりました。みなさんありがとうございます。Slackでフォローアップします。
ステータスの追従も止めることを忘れないでください。
!status unstalk